07伊吹山 ;山のもの
2008/06/28 up    
伊吹山
ゴンドラ→三合目〜伊吹山 ;往復
2007年 8月24日(金)
ペア登山 ・ 前泊 + 1Day
行程;6時間55分 移動;3時間25分
花いっぱい 夏の伊吹山
時間・数値・装備及び感想は、この山行時・個人のモノです あくまでも参考としてください
省略記号
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伊吹山 平面略図           伊吹山 高低略図
伊吹山 参考値
山麓 430m
三合目 720m
四合目 800m
五合目 880m
六合目 990m
七合目 1080m
八合目 1220m
九合目 1300m
頂上 1337m
伊吹山は1500mにも満たない山だが、多々興味深い。
まずは、多種・固有の草モノ植物が育つ生態。
伊吹山は、南方系植物の北限であると同時に、太平洋側の温暖な気候と、地形や標高による日本海気候の寒地・多積雪などの
分岐点であるうえに、石灰岩地質のため、樹がほとんど育たず、代わりに独特の草物生態系となっていて、薬草園の異名を持つ山である。
雪量の多さも挙げられよう。
山麓は、冬になると時折積雪の影響で新幹線が立ち往生する関ヶ原。
通常は大陸からの雪雲を遮る筈の2000m級の背骨山脈が唯一欠けている場所_ そこに、伊吹山(山脈)が存在する。
そのため積雪は大変多く、1927年に観測された積雪11.82mは世界山岳気象観測史上第1位の深記録だそうだ。
現在からすれば正確な記録では無いのかもしれないが、いつかは山スキーで入りたい山だ。
人との関わりにも深く、前記した薬草の利用は無論、古くは記紀神話に登場し、無敵を誇ったヤマトタケルに、死に至る深手を負わせた神
住む山であったし、里では、モノや情報が人力で移動する時代までは、東西の分岐点でり、壬申の乱の時代には不破関、戦国時代には
関ヶ原と時代の分岐点でもあった。
そんな伊吹山を今回、京都旅行のついでに山スキーの下見気分でペア登山することにしました。
 自宅→【関ヶ原/東名・名神HW】
駐車場 ゴンドラ駐車場 430m 07:30着〜08:45出 気象;晴 無風 気温;25℃ FOMA:OK
湧水水道
名神HW/養老SAで仮眠から目覚め、07:00に出た。
夏休み中ということもあって、混雑を予想しての出立だ。
予定どおりゴンドラ運行開始より早目に駐車場に到着。
でも、だだっ広い駐車場には…一台も停まってないジャン!
山頂から直接湧き出ているそうです
【ケカチの涌(ゆ)】
伊吹山の神の毒気に当てられたヤマトタケルが
この湧き水で正気を取り戻したそうです
待ち時間に、麓の三宮神社や【ケカチの涌(ゆ)】を散歩する。
これで楽に三合目まで
冬季は【 ピステジャポン伊吹 】 スキー場
08:30 ゴンドラ運行時間になり、
乗り場に戻るも、結局駐車場も、
ゴンドラもガラガラでした。
 ・ゴンドラ往復(¥1,500/大人)  ・駐車場(¥1,000/日)
三合目 750m 08:55〜09:10 出立 気象;快晴 無風 気温;22℃ FOMA:OK
ゴンドラに乗り込めば、10分もかからず楽々三合目に到る。 そして、ゴンドラ駅を出た正面に大きく伊吹山の頂部を望める。
「伊吹=霊気を息吹く」 という意の名前よりは、はるかにスマートに思える山姿。 鉄塔やセメントの原料である石灰岩採掘の傷は、
ちょっと萎えるが、夏の青空をバックに、濃淡緑の山は爽やかだ。
ゲレンデの上もゲレンデの様じゃん!
三合目辺りはゲレンデベースで平坦な広場になっている
ホテルや日帰り入浴施設が建つ
ここから頂上までの標高差は約600M
中腹まではスキーゲレンデなので、樹が無いのは当然として、そこより上部にも木は生えておらず、 そして、登山道はその無木立帯を
行くようだ。  「暑くなりそうだね」 靴紐を結び直し出立する。
駅を出て、ちょっと低くなった場所
このトイレは新設で清潔でした
道端は、すでに花いっぱい
最初はのんびり高原の散歩気分
Grasshopper
若武者のような飛蝗
ゲレンデのトップまでは、定まった登山道は無いようだ。 ジープ道や、草原ゲレンデをのんびり行く。
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【 ヤマハギ 】
秋の気配
【 ススキ 】
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【 キンミズヒキ 】
その夏ゲレンデの草原も、普段の山行では観ることのな花が沢山咲いている。
お花畑
30分
五合目 880m 09:40〜09:45 気象;晴 無風 気温;26℃ FOMA:OK
お花畑
ゲレンデトップにスキーシーズンのみ営業の売店とベンチが建つ。
ここからは、若干斜度が増し、草原の中に刻まれた土と石灰石の登山道を登って行く。
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【 クサフジ 】


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【 アカソ 】
里は米原の町
青い屋根が五合目売店
「登山らしくなってきたわ!」
この先は遮る物がまったく無い
山・草原・山麓の展望と、夏草の香りを楽しみながら行く
日陰がナイ。。
稜線の凹部が頂上への入り口となる九合目
20分
避難小屋 六合目 990m 10:05〜10:15 気象;晴/薄霧 南微風 気温;26℃
お花畑
六合目を過ぎると石灰岩がゴロゴロしだしす。 登山道は、まだ大きな蛇行だが、なんせ暑い。 身を隠せる日陰は無いのだ。
幸い今日は時々雲がやってきて、直火の太陽から我々を守ってくれる。
素敵な青空や、壁のような緑の草原の展望が隠れてしまうのは残念だが、体力温存のためにはありがたく思えた。
夏山
炭酸カルシウムの比率が高いのだろう 真白だ
石灰岩
コンクリートの原料
時々、雲が来ます
この登山道には、
定規のように*合目の
標識が有りました
 『花いっぱい!』 登るにつれ登山道周囲の花の種類・数が一段と増す。
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【 ヤマクルマバナ 】
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【 ツリガネニンジン 】
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【 シモツケソウ 】
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【 ミヤマゼンコ 】
六合目
6合目には、立派な避難小屋非難小屋が建っていた。
ここも新しいようだ。 帰りにcheckしましょう。
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【 クサボタン 】
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【 カワラナデシコ 】
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【 オオハナウド 】と【 ハナムグリ 】
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【 ハクサンフウロウ 】
35分
八合目 1220m 10:50〜11:00 気象;晴→霧 南微風 気温;25℃
お花畑
ホタルが入ると提灯になる
【 ホタルノフクロウ 】
八合目
八合目の祠とベンチで一休み
お腹の薬草として有名ですね
【 ゲンノショウコ 】
雲が流れだす
だいぶ登った〜
Please click ! 結構、急斜面だ
最後の急登り
幸い霧中だったが、それでも大汗でした
ここからは結構な斜面だ。 夏の登山道は、すでに細かく蛇行しながら、その斜面を切って行く。
登っては振り返り、斜面を見下ろす。 雪が乗った状態を想像すると、登りは左右の尾根から行くとしても、滑るには新雪なら雪崩が怖いし、
アイスバーンならコケタラ停まらない!  『結構チャレンジングですね〜』
25分
九合目 1300m 11:25 気象;薄霧→晴 無風 気温;24℃
お花畑
伊吹山の頂は尖ったてっぺんではなく、広い頂上台地の地形だ。
九合目がその端となるので、ここからはナダラカだ。
急登りで乱れた呼吸を整えているうちに、ガスが晴れてくる
「おおっ!!」二人して感嘆の声 山の頂とは思えないほど
沢山の花に覆われている。
伊吹山固有種のルリトラノオ・コイブキアザミをはじめ、サラシナショウマやワレモコウなど
花の種類も、ここまでの登山道で観た花達とは異なり、別世界のようだ。
『あれも、これも』 でカメラが手放せない。
頂上の花畑には、ぐるっと回れる遊歩道が整備されている。
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【 キスゲ 】
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【 コイブキアザミ 】
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【 コオニユリ 】
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【 ルリトラノオ 】
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【 サラシナショウマ 】
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【 ダイコンソウ 】
「吾も紅なり」と ひそやかに
【 ワレモコウ 】
生薬名で地楡(ちゆ) 止血剤、かぶれ、腫れ薬、下痢止め として使われていたそうです
九合目からは、なだらかに
青空の頂上花畑を行く
15分
伊吹山 1377m 11:40〜14:05 気象;晴→快晴 北微風 気温;24℃ FOMA:OK
お花畑
自分達が大汗で辿り着いた伊吹山の頂上。
だが、そこは立派なお土産屋や食事処が建ち並ぶ観光地。
頂上まで伊吹山ドライブウェイが通じ、汗をかかずに車で上ってくる事も可能な場所です。
登山道では、あまり人を見かけなかったが、ここにはヒールの女性、ワンコの散歩をするおじさん等々 大勢の方々で賑わっている。
ここが伊吹山の山頂
このヤマトタケルは太刀を忘れていないようです
ピクニック日和
ワンコに 「お疲れ様〜」って言われた気がした
肉眼では、はっきり見得ました
琵琶湖も観得てきた
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夏山 夏空 夏の雲
三角点は、旧観測所の方にありました
観光客に紛れアイスを食べたり、花畑を散歩したり、笛を吹いたりと、のんびりとした頂上での時間を過ごす。
まずは琵琶湖に
「お主、やるな〜」
笛の調べに誘われて
岐阜の山と雲にも奉じましょう
下山開始 すっかり寛ぎ、登山者であることを忘れてしまった。
でも、そろそろ下山開始としましょう。
今日は登ったルートで下山する。
頂上で寛いでいる間に雲は減り、すっかり晴れ間が
広がった。
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25分
八合目 1220m 14:25 気象;快晴 北微風 気温;26℃
お花畑
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雲のガードが無くなった無木立の南斜面は、下りとは言え、結構な暑さだ
15分
避難小屋 六合目 990m 14:40〜15:05 気象;快晴 無風 気温;27℃ FOMA:OK
お花畑
六合目の非難小屋が、この登山道で唯一の日陰を提供してくれる 六合目 避難小屋
この場所で雪崩の心配は無いのかしら?
チロル的で素敵な外観 内部も綺麗
小屋にあがらさせてもらい、しばし涼む。
新装された非難小屋は、石積みのチロルチックな外観だが構造はコンクリート造で
丈夫そうだ。 室内も広くて清潔 『もし、冬期に利用できるなら、前日ここまで入って
アタックするのも手デスネ…』
20分
三合目 750m 15:25〜15:30 気象;快晴 無風 気温;25℃ FOMA:OK
標高が下がるにつれ、ますます気温・湿度が上昇する
もうちょっと
戻ってきました
伊吹山は花いっぱいの山でした 下りのゴンドラは、ちょっと怖い
帰りもゴンドラで楽々
ゴンドラ駐車場 430m 15:40着 気象;快晴 無風 気温;27℃ FOMA:OK
湧水水道
下界は、いっそう蒸し暑い。
山と同じような気温でも、体感的には(まんま)雲泥の差がある。
駐車場の脇で、[ジャバジャバ」勢いよく湧く水場があった。
冷たい水で足まで洗う。
我らの “ケカチの湧” 里からの伊吹山
伊吹山の西側はセメント鉱山
命の水で正気を取り戻したところで、京都へ車を走らせた
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琵琶湖を挟んで望む伊吹山
この続きは 楽しきもの 07京都 2days

天気図  この山行時の天気図 ;株式会社ウェザーマップ/気象人 のページへリンクさせていただいております
装 備   水:1.5Lハイドロレーションシステム + 2.0L   各:1食+行動食1日分
  ツエルト、コンロ(中カートリッジ*1)
  ♂;30Lザック(6.0kg) ♀;15Lザック(3.0kg)
  帽子は必需!
反 省 暑い〜 天気がいいのには越したことは無いが、この標高で無木立の登りは、けっこう暑かった。
good 花いっぱい
三合目から頂上まで、花いっぱい!
伊吹山の頂上花畑は、通常8月初旬が花の最盛期だそうですが、
今回でも、十分伊吹山の花の魅力を感じること出来ました。
多くの花は、日本アルプスの高山や、森深い低山・里山に咲く花とも違った可憐な花ばかりでした。
季節が変われば、咲く花も、また違ってくるのでしょうね。 『素敵な山です』
伊吹とは、“霊気を息吹く”という意味だそうです。
霊気とは、この珍しい植物達のことだったのかもしれません。
薬と毒は紙一重 時には薬となり人々を救い、時には毒となって人を惑わせる_
感 想 やっぱり山スキーが楽しそう!
自分の技量では、雪質によっては難易度が、かなり高くなりそうだ。
雪が安定したタイミングで、ぜひ今回登った南西斜面を滑りたい。


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