山のもの ;海のものとも山のものとも
2005/09/18 up    
北アルプス 槍穂+常念
上高地〜重太郎新道〜穂高〜大キレット〜槍ヶ岳                 
                                 東鎌尾根〜大天井岳〜常念〜蝶ヶ岳〜上高地

2005/09/28〜10/01
単独 ・ テント・縦走 (前車泊+)3泊4日  [歩行時間 30時間]
3000m級の空中回廊を周遊
時間・数値・装備及び感想は、この山行時・個人のモノです あくまでも参考としてください

 家で荷をパッキングすると、意外とコンパクトに仕上がる
 今回、新調した
コッヘルとコンロのおかげだ
 今度こそ天気も良さそうなので期待膨らむ
   自宅→【中央HW.塩尻北】→沢渡 3時間30分/約290Km(¥5,550)
沢渡 23:30着 いつもの第二駐車場 BT側は工事中なので料金所側に停める  駐車代〈¥500×4day〉
すぐに寝る
  
1日目 2005/09/28 (tue.)
沢渡→上高地〜重太郎新道〜前穂〜吊尾根〜奥穂
行程9時間30分 [7時間40分]
最大標高差1700m テント担ぎで登る重太郎新道
04:30起床 新島々で買った朝食を食べ、身支度してシャトルバスに乗る
沢渡 960m 気象;曇り 無風 気温;9℃(4:30)
  平日なので始発バスの乗客は半分ほど 釜トンネルも広く明るくなった
30分 アルピコバス/シャトル;0263-92-2511 沢渡05:30→06:00上高地BT〈往復¥1,800 )
上高地 1505m 気象;曇り 山上はガス 気温;12℃
06:00〜06:10
BTで登山届けを投函して河童橋を渡る
山上は低い雲が出ているが、日を受けた穂高の稜線はコガネに輝っている
『今日は晴れる』 自分を信じて梓川沿いを歩く
重太郎新道は初めてのコース 平日の急登り だれもいない
 15分
岳沢登山口 1530m 気象;曇り 気温;12℃
06:25入山
登山口の標識によると前穂高岳まで6時間
最初は石畳の森をユルユルと登る

 

登山中の標識
山谷が上手に描かれている
 30分
風穴 1725m 気象;曇り・晴 気温;8℃
06:54
風穴は冷気が吹き出る天然クーラー でも、今日は冷え過ぎだ 『どこにつながっているのカナ?』 
苔が生す不思議な場所 晴れてきた 前方に穂高の西尾根の岩稜壁がそびえ立つ
やがて岳沢沿いの明るい登山道 斜度は少し増す
岳沢ヒュッテに近づくと白岩の涸れた沢の中を進む
ヒュッテは登山道の対岸にある
1時間20分
岳沢ヒュッテ 2170m 気象;曇り・晴 気温;10℃
08:15〜08:30
090-3087-7477
DoCoMo
穂高の西尾根の裾はなだらかな明緑色
草原のように見えるそれは上高地に広がってゆく
『ハイジが居そう』 岳沢ヒュッテ前には開放テラスがあり気分よし
ヒュッテの方々以外はだれもいない
評判の【限定カレー】 残念ながら、急登り前なので御遠慮しよう。
テント場を抜け右折れでジグザグ道の急登が始まる
最初の黒い大岩越えからストックを収納する
登るごとに斜度が増す 長めのハシゴを越えてカモシカの立場にたどり着く
 55分
カモシカの立場 2495m 気象;晴 気温;16℃
09:25〜09:35
先の道を確認するためには首を大きく後ろにそらさなけらばならない 登りは緩むことなく続いている
『こんなに長い急登 初めてカモ』 足元もほとんど岩帯に変わってきた
気温もぐんぐん上昇、すでにTシャツだ 雲が飛んで晴れ間が広がる
左手からアルペンな山並みが登場 森林限界も近い 素晴らしい眺望 急登も苦ではない 
← 今朝、上高地からコガネに見えた
  稜線もいぶし銀に輝る
その、上高地も今や足元に広がる   
 その先には乗鞍 →
ふと弱い硫黄の匂い 『焼岳から?』
 35分
岳沢パノラマ 2655m 気象;晴 気温;24℃
10:08〜10:20
見上げれば紀美子平付近の稜線と前穂高岳の偽ピークがはっきり見える
岩稜の灰色の壁が青天を分断する
右手の明神岳 ここから観ると、黒いギザギザ頭のいかめしさとは対象に、
岳沢に延びる裾は ブリティシュグリーンのAラインが優しげな二面性を持つ
『広角レンズがいるな』 このオンボロカメラでは写しきれない展望が広がる  

明神岳
岳沢パノラマからは斜度が僅かに緩くなるが
大きな岩が増えてくる

この辺で下山する方々と交差する

前穂の偽ピーク
 40分
雷鳥広場 2820m 気象;晴 気温;25℃
11:00〜11:10
晴天のため雷鳥ではなく、山ヒバリがさえずりまわる
     ↓ベンチ状の岩床が階段状に並び、ザックを担いだまま腰掛けるのに持って来いの場所
← 明神の峰群
  クライミングギアが無いとだめですか?
紀美子平前にスラブの長いクサリ場
今日はクサリに頼らず登れるが 『濡れた下りは滑るんだろうな』と心配する
 20分 
紀美子平 2910m 気象;晴 気温;28℃
11:30〜11:40
紀美子平に到着  [ジリジリ]日差しが強い ザックが5〜6個デポされている 何人かの方々は休憩中
重太郎新道を切り開いた今田重太郎さんは、
娘の紀美子ちゃんをここで休ませ登山道の開拓にあたったという
『紀美子ちゃんは自分で登ったの? 背負われて来たの?』
Coffee-Kitをサブザックに詰め、長袖を着て前穂高岳に向かう
偽ピークを左に回りこみゴツゴツした岩を登る

 登り25分
前穂高岳 3090m 気象;晴 西微風 気温;**℃
11:55〜12:25
DoCoMo
今回の一つ目のピーク 前穂高岳の頂上に立つ
槍も、常念も、雲を巻きながらそこにある
今回の山行ルート、空中回廊がすべて見渡せる
デポしていた人達は、みなさん途中ですれ違い降りていかれた

紀美子平から一緒に登って来た女性にお水をあげながら
自分のルートを説明する 『この見える稜線をぐるっと一周するんだ』
彼女は涸沢→穂高と巡ってきたそうだ
 「今年の北アは晴れ日が少ないと山小屋の友人が言っていたわ
晴れが続くといいですね」 写真を撮ってあげる 彼女は先に下りる
独り頂でCoffeeを点てる
奥穂高につながる吊尾根を覗き込む 『ここから降りてはいけないの!?』

吊尾根〜奥穂

槍ヶ岳と東鎌尾根

槍を横目にCoffeeをすする

たどり着くか?常念岳

 下り20分
紀美子平 2910m 気象;晴 西微風 気温;25℃
12:45〜13:00
紀美子平に戻り、吊尾根に入る 暑いのでTシャツに戻っている
注意箇所と云われる吊尾根だが、最低
コルまでは上高地側を大きく
トラバース
して行く 右には岩壁 左は上高地に向かって切れ落ちる
片斜面だが、ひとり分の道幅は充分あり、すれ違いに注意すれば、
問題なく最低コルへと登る 『好天ダシネ』 

砦を連想させる奇岩

吊尾根最低コル 上空には秋の雲
 25分
吊尾根最低コル 2890m 気象;晴 西風 気温;24℃
13:25〜13:30
ここからは急登り 息は切れるが、空気の希薄感はない 体調は『No problem』
ガレ場は〔カラカラ〕軽い音を立て流れやすい
長いクサリ場を登るとヒョッコリ南稜ノ頭に出る
南稜ノ頭に出れば、岩原を緩く進んですぐに
奥穂高岳の頂に着く
←各ピークが整列する穂高の西尾根
 1時間30分
奥穂高岳 3190m 気象;晴 西やや強風 気温;9℃
15:00〜15:10
DoCoMo
奥穂高岳は日本第3位の標高3190m 大好きなジャンダルムが目の前に鎮座する 涸沢の紅葉はまだ早い

gendarme{F} =護衛兵

涸沢の山小屋も足下だ

前穂
飛騨側からの風が強まる 頂きの風で急激に冷える フリースとレインを着る
午後になり、雲の動きが早い

高層の秋雲と低い雲がはっきりと分かれて動く
あいかわらず小屋に到る下りはダイビング
最後まで山荘の屋根上面しか見えない

 25分
穂高岳山荘 2983m 気象;霧・晴 気温;9℃
15:35 着
090-7869-0045
DoCoMo

¥600/張〉
〈¥150/L〉
テント泊の手続きをして、風ですっかり冷えた身体を山荘のホットミルクで暖める
最新設備をそなえる小ぎれいな山小屋 『何でも買えそう』  小屋泊まりの方々がどんどん到着する

テントは10張以下だ 自分もテントを張り夕食としよう
【カレーうどん
アルファ米】唐辛子をしっかり利かせて作る
18:00で外気は4℃ テント内は15度
「テントは寒くないですか?」とよく聞かれたが 上は薄長袖+フリース・下は山パンツ+フリースパンツ
シュラフは3シーズン用  今回の寝着はすべてこのSETで『少し暑いぐらい』でした
今回から持つようにしたラジオで、明日の天気予報を聞く [午前中は晴れ、午後は曇るでしょう]
『よし』 明日の前半は難所越が続く
ラッキーナンバー テント札 後ろは、明朝に登る涸沢岳 飛騨側の笠ヶ岳 山の上に虹が立つ
2日目 2005/09/29 (wed.)
〜涸沢岳〜北穂高岳〜大キレット〜槍ヶ岳
行程9時間10分 [7時間]
前半は難所が続く
4:30起床 昨夜のカレーにアルファ米をまぜ朝食 静かにテントを撤収する 外気は、まだ氷点下だ
穂高山荘 2983m 気象;雲多め 気温;-1℃ (5:00)
05:30 出立
薄暗く風もない涸沢岳をストック無しで登りはじめる
『おはよう』 雷鳥の若鳥が[キョトン]とした顔を出す
東の常念から朝日が昇る
 50分
涸沢岳 3103m 気象;曇り・晴 無風 気温;0℃
05:49〜05:55
涸沢岳の頂上で明るくなった 天気は大丈夫 北穂〜槍まで雲、風は無さそう レインスーツを脱ぐ

視界良好の大切戸

今朝の笠ヶ岳は雲無く見える
『いいねっ!』自称岩場好きの自分が声をだす 涸沢岳からコルへの下降 真下へ凹溝の中を下りて行く
さらに
不安定なもろい岩場のため手・足場共に充分確認しながら加重する 数回抜けそうな岩を手にした
今は誰もいないが
落石させぬよう注意する 
一般に山としては認知度の低い[涸沢]岳だが 『標高といい 立派なピークだ』
 50分
涸沢のコル 気象;曇り・晴 無風 気温;3℃
06:42

最初のルンゼを降りた所

難所は写真では伝えづらい 

『ここを降りてきたのね』
まさに見上げる壁だ
自然の積み木(岩)のようなコルがある
ドームの涸沢側に大岩のテラスもあるが休憩せずに先へ
 1時間15分
北穂高岳 南峰 3106m 気象;曇り・晴 無風
7:26〜7:30
涸沢岳の下りほどではないがやはりグズグズの岩場を登り北穂高 頭上の雲が消え晴れてくる

クライミング向きの岩も見える

美しき涸沢

オーバーハングする大岩
南峰からは涸沢側に下り再度、飛騨側に乗っ越して北峰に登る感じ
 30分
北穂高小屋 3100m 気象;晴 気温;10℃
08:00〜08:30
090-1422-8886
DoCoMo
北峰の頂と同じ高さに北穂高小屋の屋根が並ぶ 
日本でいちばん高いところにある山小屋(富士山を除けば)で知られている
もう皆さん出立なさったので小屋前のテラスにはだれもいない
ベンチで足を伸ばして休憩できる
テラスから望む
キレット越しの風景はいつ見ても心ときめく
淹れたての【穂高ブレンド〈¥400〉】を頂きながら逸る気持ちを抑える



 『さてと』 大キレットに下りだす
 20分
飛騨泣き 気象;晴
08:50 登山者が少なく 良天候のキレット越えは渋滞とは無縁
難所と言われる箇所もあっという間に過ぎて行く 
滑落・落石注意
 25分
A沢のコル 2805m 気象;晴 気温;12℃
09:13 南岳が大きくのぞめるコルの広場で、お年頃の若者がUV-care中
自分はお年頃は過ぎているから…
13分
長谷川ピーク 2850m 気象;晴 気温;11℃
09:26〜09:30
涸沢の面は紅葉が観られる が、『今年の槍穂はどこも茶枯れが多いような気がするなぁ』

A沢のコルへの下りから見た長谷川ピーク

長谷川ピークのナイフエッジを行く登山者
12分
大キレットの底 2748m 気象;晴 気温;11℃
09:42
キレット底部は滑らかな稜線 センタを進むため気持ちよい
右下の本谷には紅葉と万年雪も見られる

〔ケン・ケン・パッ〕と石帯を抜ければ南岳への急登りが待ち受ける
南岳小屋への登り
ここで急に
ガスが湧き出てくる
 風も出てきて、気温も一気に下がる
  垂直壁のクサリ場よりも最後の丸太で崩れ止めをしている
  白い砂礫の坂がすべりやすい 
登りづらく嫌な感じ
← これで今日の難所は越せた
1時間20分
南岳小屋 2990m 気象;霧 南西強風 気温;4℃
11:00〜11:30
090-4524-9448
小屋前は強風が吹き抜ける 飛騨側からだ 風力発電の風車も唸っている
休憩しているとレインスーツを着てもまだ寒い
汗が冷えないよう小屋に入り 【手造りドーナッツ〈¥50/2ヶ〉】を頂く

飲み物もセルフ〈¥200)で気楽だ

小屋からは今までとはうってかわり広い稜線をユルリと進む回廊が待つ
ここからは
ストックを使う
20分
天狗原分岐 2990m 気象;霧 南西風 気温;**℃
11:50
時折、濃いガスが流れてくるが、風は弱まった
この低い雲ガスが無ければ青空晴れなのだが
『今日の天気予報はアタリだ 先を急ごう』 
17分
2986mピーク 2986m 気象;霧 南西風 気温;9℃
12:07
何箇所かのハシゴ、岩場もある稜線だが、都度ストックを片手持ちすれば大丈夫
待ち受ける山 左から中岳大喰岳〜槍ヶ岳 →
中岳は逆さ扇の西を登る 取り付き部は大きな岩がゴロゴロしている
ちょっと長目の坂を黙々と進む

35分
中岳 3095m 気象;晴・霧
12:40
時折、槍先を少し右に傾けた槍ヶ岳が姿を見せてくれる
「槍は美しい」 多くの人が思うであろう
槍ヶ岳が適度の距離に近づくと、私は『孤高』という言葉に締め付けられる
無論、【
孤高の人/加藤文太郎氏】などの名だたる登山家も想うが、
それ以上に槍ヶ岳は終わり無き高みを極めようとする『孤高美の山』なのだ

槍穂はこれだけの神々しさを有しているのに あまり山岳信仰の跡は見られない
周知、槍ヶ岳を開山したとされる【播隆上人】は僧侶であり
信仰が礎であっただろうが、それでも登頂は文政11年(1828年) 江戸末期だ
それ以前の土着した信仰痕などは見られない
麓の明神には神武天皇の名が出てくるのにだ
昔人にはあまりにも険しい遠山だったのか、それとも風雪がすべて消し去ったのか?
45分
大喰岳 3115m 気象;・晴 西風 気温;5℃
13:25
徐々にガスが懸かる時間が増えてくる
大喰岳の上で神奈川から来た方と霧晴れ待ち
写真を撮りながらゆっくり進まれている方だ
大喰(オオバミ) 不思議な名前の山だ
小腹がすいたので行動食をほうばる 『これか!?』
ほんの一瞬だけ、槍が姿を現す 2人とも嬉しい
飛騨乗越の向こうには山荘へ登る緩めのジグザグ坂も見える

50分
槍岳山荘 3100m 気象;曇 西風 気温;7℃
14:15 着
090-2641-1911
〈¥500/張〉
〈¥150/L〉

DoCoMo
ここも平日なのに、山荘泊まりの方は多い
テント場を抜けてきたが、まだ1張りしか無かった
自分もテントを張る 槍の肩にあるこのテント場は、
日本一高所にあるテント場
今日の張り場所は自由選択のため
風裏、平面のGood-Pojiを得られる

明日は地図上では長丁場なので、
今日中に槍ヶ岳を登りたい
サブザックで小屋前、
ガスが切れるのを待つ 

槍先が顔を出す槍の肩

槍とヤリ
     15:25 アタック
登り15分
槍ヶ岳 3180m 気象;霧
15:38〜16:00
『まだだめ〜!』 ガスの切れ間に速攻したが間に合わなかった
途中で霧に巻かれ始める 飛騨からの雲はどんどん厚くなる
槍先からはミルキーな物しか見えない 下り専用のハシゴを降りる

頂から見おろす槍岳山荘

すっかり霧に巻かれてしまう
『晴れた!』 と思ったのに

下り11分
16:40
水を買い、テントに戻り夕食 『やっぱりアルファ米は味付き系だね』
ラジオを聴きながら、ひとり納得し【まぜご飯】の夕食を済ませる
ストックの先端ゴムを何処かで紛失したので エイドキットで治療する
18:00には眠っていた
3日目 2005/09/30 (thu.)
槍ヶ岳〜東鎌尾根〜大天井岳〜常念小屋
行程9時間30分 [7時間40分]
昇降は少ないが地図時間では長丁場
1:00 夢で起きる
 [握った岩が外れる] [片斜面で足元のガレが急に流れる] [急下降中につまづき、前に放り出される]
テントのファスナーを少し開ける 僅かに風があるが満天の星空が静かに広がる
『大丈夫。 昨日の難所だってあんなに余裕があったんだ』
4:00起床 今日は長いので早立の予定だったが
 下弦の月光、槍は大きな三角錐のシルエット しらみだす東の雲海
『登らなければ』 早々に
パワーバーをCoffeeで流し込み、テントを撤収する
ヘッドランプを点け、まだ誰もいないであろう槍に向かう
狭い
ルンゼ内 槍に抱かれる
昨日、予習してあるので暗闇でも手がけ・足がけを迷わない
最後のハシゴ 下から見上げる
『槍先がつけた天の切れ目か』 星は去り、薄い月だけが残輝している

北鎌尾根 独標
登り13分
槍ヶ岳 日ノ出前 だれもいない槍の先
動く物は何も無い 無風 大気すらとまっている 恐ろしいほどの静寂
東・西・北3つの鎌尾根の切っ先と、少し太目の穂高に続く南の稜線が一点に集まる場所
螺旋の旋律を聴く 『このとき、この場所、この気持ち』 こころに刻む

2人目、3人目の方が登ってこられた
5:00〜5:20
下り15分
降下中、昨日の神奈川の方とすれ違う
『いい写真が撮れますよ』と教えてあげる
嬉しそうだ
槍岳山荘 3105m 気象;晴 気温;-6℃(4:00)
05:35〜05:55
山荘前で荷物を整理していると、大勢の方々が繰り出してきてきた
日ノ出だ 手を止め何となく一緒に御来光
荷造り完了 東鎌尾根(喜作新道)を下りだす 太陽は駆け足で昇る
鎌の最初は
ナイフエッジ 眩しい日の光を浴び続ける
しだいに槍沢側の片斜面だ 荷物に押されないよう注意する

東鎌尾根上部から見る槍は真直ぐ天を示す

今日は朝から快晴だ

常念坊の後光
槍から15分ほどで殺生小屋の真上 団体さんが登りだすのが見える
昨日ラジオで聞いた【Go West/Pet Shop Boys】が頭の中で♪エンドレス状態 独りで行進♪

(方位はEastに向かっているのだが、西岳と輝きに向っているから良いでしょう)
25分
ヒュッテ大槍 2344m 気象;晴 無風 気温;10℃
06:20
090-1402-1660
DoCoMo
『この道は晴れた登り向きですね〜』 予定より1時間近く遅れているのに、
振り向けば槍があるためナカナカ進めない
ヒュッテ大槍から石より土が多くなり周りの植物の背も高くなる
← 光線、角度で少しずつ変化する槍 見飽きない
水俣乗越の手前 【窓】と呼ばれる場所
長いハシゴ登りの後、下りは丸木段を立ったまま行くが、所々に
霜が付いているので慎重になる
↑この標識は東鎌尾根の登り用
1時間05分
水俣乗越 2344m 気象;晴 無風 気温;13℃
07:25〜07:30
水俣乗越で休憩していると、これから東鎌尾根に向かう方々が結構やって来る
西岳小屋を出立さられて来た方々だ ここからストックを使う

冬支度
西岳への登り 朝は日陰のため薄暗く陰な雰囲気の急登
気温が下がる 
ストックは西岳ヒュッテからで良かった
木ハシゴを登り稜線に出るといきなり眩しい陽光の世界
西岳小屋の屋根が[キラキラ]している
1時間
ヒュッテ西岳 2400m 気象;晴 無風 気温;10℃
08:30〜08:40
DoCoMo *
ヒュッテ前で仲よいご夫婦がお食事中 写真を撮ってあげたお礼にリンゴを
いただく 久しぶりの新鮮な食べ物 とてもジューシー 
同じ水俣乗越から登ってこられたお兄さんも到着
「今日は槍から常念 明日は上高地に下山の予定」と言う 私と同じコース
この長丁場を解かってらっしゃる 昨日、槍のテント場で1番張りだった方だ
西岳の頂上に行く道もあったが、
ピストンコースのためパス
西岳の東側を
トラバースし喜作新道を進む
振り返ればヒュッテ西岳と穂高 →
← リンゴをくださった奥様と
   『美味しかった うれしかったです』
〜喜作新道〜 気象;晴 無風
空中回廊 槍穂の稜線は岩稜のストイックな面が楽しかったが、この喜作新道はまったく違う面を見せてくれる
ちょっと広目の稜線は秋だというのに植物も豊か 紅葉も進んでいる 天候にも恵まれたので、まさに桃源郷
ここも空中回廊に相応しい
『なんて青い空なんだろう』 天上沢に注ぐ槍のY字カール
大天上岳 風衝の矮性低木群
赤紫の【クロマメノキ】 緑の【ハイマツ】 
ぴょんと突き出る水晶岳
彩る木々 センタを進める箇所も多い 常念平〜常念岳 結構な登りで
しかし、右手・回廊の反対側には深い二ノ俣、一ノ俣の谷を挟み常念平が見える 『まだまだ長いぞ』
1時間10分
ビックリ平 2445m 気象;晴 気温;20℃
09:50〜10:00
『オテンショウ イイナダヨ ヨクゾナズケタリ』
ビックリ平で荷を背負ったまま座り、大天井岳を眺めつぶやく
女性が登られてきた 燕山荘から来たと言う
「今朝、空を見て嬉しくて泣きそうでした」
『うん、うん オイラはナイタヨ』

ビックリ平からは森に入る 道上に架かる枝に何度かザックの頭をこする
30分
大天井ヒュッテ 2764m 気象;晴 気温;21℃
10:30〜10:45
090-1401-7884
DoCoMo
大天井ヒュッテで休憩していると同じコースのお兄さんが到着
『この方、健脚だな〜』感心する お兄さんは昨日、槍沢から登って来たそうだ
次に小屋に着かれたのが大天井側を下りてこられた埼玉の【プロカメラマン】
凄い荷物 カメラ機材を含め20sはあるらしい
作品のポストカードを見せてもらう どれも幻想的な北アルプスの四季の瞬間だ
この荷を担ぎ、冬の北アルプスに入りシャッターチャンスを待ち続ける
一瞬を捕らえるためにだ 『…そして? 何のため?』

登りに備えTシャツになる

大天井岳はヒュッテから見ると砂礫山のようだが
裏面に回ると大岩がゴロゴロしている
日差しが一段と強くなる
50分
大天荘 2840m 気象;晴 気温;16℃
1:32
090-8729-0797
DoCoMo
大天荘にデポして大天井岳を登るつもりでいたが、考え直して荷を背負ったまま頂上に向かう
遅れも取り戻したので頂上でランチとしよう
往復20分
大天井岳 2922m 気象;晴 気温;19℃
11:43〜12:25
大天井岳の頂上からの眺望も素晴らしい 信州側には雲があるが 上から見る表銀座の尾根や裏銀座の山々、北アルプスの名山がごろごろしている
 あの同じコースのお兄さんはデポしてこられた 「愛知から車で来た」と言う
その後、燕山荘に向かうグループの方々、前回大キレットで滑落した方を交えて山談議で盛り上がる
愛知のお兄さんは先に常念に向かう 自分はCoffeeを点て行動食で山見を満喫する

青天のもと槍がピョン

表銀座 燕岳山頂の白岩が眩しい
荷物を背負う ここが今回の山行最北地点 今まで北方向に進んできた舵を南に向ける
 40分
東天井岳 小屋跡 気象;晴 気温;18℃
13:05


艶やかな【ウラシマツツジ】
また景色が変わる なだらかな丘状 頂角の広い三角断面の稜線道
低木帯が山頂から見えうる山裾まで広大に群生している
なだらかな斜面を下り東天井岳の西を巻く途中に小屋跡の石組みがある
その先は、いったん南斜面に回り込む 山頂を行くコースは廃道のようだ

旧二ノ俣小屋跡

東天井の南側からは広大な低木帯を下る
 40分
横通岳 巻き上 2515m 気象;霧 気温;15℃
13:48〜13:50
低木帯の中は露根があり、土も流れてしまった、やや荒れた道だ
名前のとうり、横通岳は
トラバースして行く 石から岩に変わる登り道
『だいぶ地図上の予定時間より早いぞ』 ガスが出だし常念も姿を隠す
槍穂の展望もかき消された 横通岳を巻いた最上部からは下るのみ
紅葉と立ち枯れの白木が目立つ森に突入しても、どんどん下りる
急に開けた広場に出たら、そこが常念平

紅葉が進む森

この3日間 午後になると常念平は雲が溜まりやすかった
 30分